中国の現状

古くは日本の戦後の高度経済成長期やバブル期など、日本でも世界の先進国でも必ず成長期は経験してきました。しかし、世界的な発展の流れとともに様々なことを経験してきたため、中国のように後発の発展国とは色々な面で異なる部分があります。
日本においても、工業地帯の大気汚染問題や公害の問題など、様々な問題を経験してきましたが、当時は世界的にもまだまだ発展期にあり、環境への配慮や基準が今ほど厳密に確立してはいなかったのです。
結果、日本はまず工業地帯の公害問題から着目し、続いて都市で発生する環境問題に着目し、生活に対する環境問題や、化学物質による環境問題など、少しずつ対象を移しながら時間をかけて多くの環境改善をしてきました。自動車のハイブリッドエンジンや低排出ガス車などの開発にも少しずつ取り組み現在に至っています。
これは日本だけでなく、多くの国々が少しずつ着実に取り組んできたことですが、中国は発展し始めたのが遅いため、本来であれば先進諸国と同じような歴史を同じような時間をかけて経験していくところを、今すぐに全ての問題に着手していかなくてはならないのです。
しかし、発展が後発だったことは不利なことばかりではなく、逆に有利な部分も多いと指摘する評論家もいます。
なぜなら、今まで先進各国が長い時間と莫大なコストをかけて取り組んできた環境問題に対する取り組みを、全く同じようにたどる必要はなく中国は先進国の成果を見て、環境配慮の技術やノウハウを真似ることができるからです。
しかし、現在の中国では輸出産業などの国外に目を向けており、まだまだ国内の情勢を考えるまでには至っていないのが現状でしょう。