北京オリンピック開催の影響は?

中国の大気汚染問題が年々深刻化していく中、2008年にはまだ記憶に新しい北京オリンピックが開催されました。今まで国内にしっかりとした競技場や運動施設がなかった中国は、オリンピック開催のために全ての設備を新設したくらい気合いを入れて挑んだ行事でしたが、世界中の報道陣や観衆が訪れることになるこの機会に、いったい環境問題はどのように対策を施したのでしょうか。また、このオリンピックを景気に中国の環境汚染問題に何か変化はあったのでしょうか。
北京オリンピックを前にして、慌てて環境対策に乗り出した中国では、オリンピック会場の周りの街灯の大部分を太陽光発電で賄ったり、選手村で使用するお湯を太陽光発電で沸かす、スポーツ施設の禁煙を実施するなどの対策を施しました。
さらに、中国の工業地帯での排出ガスを規制したり、様々な対策を施しましたが、古い工場施設では設備自体が古く排出ガスの基準を満たすことができないため、オリンピック期間中は操業停止になっていた工場もあるようです。
このような急な対策を施したとしても、その場しのぎのものもおおく、オリンピック閉幕後は旧型の工場施設も操業を再開し、結局はあまり多くの環境対策には至っていないのが現状です。
北京オリンピックを経験した今でもなお、中国の環境汚染問題が深刻化しているのが何よりの証拠ではないでしょうか。
中国は30年以上にわたって10%を超える高度な成長をしてきましたが、都市部と地方との貧富の差が大きく、まだまだ環境対策に本腰を入れるには資金も意識レベルも追いついていないように思います。