中国大気汚染物質の主な発生源

中国の大気汚染にはさまざまなものがありますが、その中でも大きな原因となっているのは未だに石炭中心のエネルギーでまかなわれる工場地帯の煙突から出される噴煙と、エンジンや燃料の発達が大幅に遅れている自動車が、経済の急速な成長で多く市民に普及した事による排気ガスの問題ではないでしょうか。
石炭を燃やした時に発生する黒い煙にはさまざまな有害物質が含まれています。大気を汚すだけでなく、洗濯物や建造物をも汚すため、石炭を主燃料にしていた蒸気機関車は日本では古くに廃止されました。それだけではなく、自動車のガソリンの原料になっている石油には、多くの硫黄物質を含んでおり、粗悪なエンジンと燃料を利用している事により、排出ガスから硫黄酸化物や炭化水素などが空気中で化学反応を起こす事により、日中でも常に濃い霧がかかったようなスモッグと呼ばれる現象を起こすのです。
中国の北京市などの都心部で多く見られているスモッグ現象は、自動車から出た排出ガスが原因なのです。
このような、質と燃焼効率の悪い燃料やエネルギーシステムそのものが問題で、中国政府が国内の環境問題や国民の健康に関しては無関心に近いため、国民の消費意識や環境に対する意識も相当低いでしょう。
政府が、国内の環境問題や自動車、工場のクリーン化に乗り出すには多額のコストがかかるため、現在の貧富の差が激しい中国では、まだまだ国家的にも国民的にもこのような負担を強いられるのが難しいので、中国が自ら環境改善に本腰を入れるのを待っていては何百年先の未来になるかわからないでしょう。