クリーン技術の遅れや燃焼効率の悪さ

中国の経済発展の背景には、海外の企業が関係している事はすでに説明しましたが、国外の企業の生産工場の拠点という偏った経済収入に支えられている中国は、まだまだ国内の問題や、国民の生活の質の向上に目を向けるまでには至っていません。このことは、現在でも石炭中心のエネルギー消費や、自動車のクリーン技術の遅れなどから見て取れるでしょう。このような国内の問題に手が回らない状況のため、環境に配慮した工場施設や自動車などのクリーン技術に対する発展が遅れています。急速な経済成長をしているという事柄は、広い国土や多くの人口を抱える中国のほんの一面に過ぎないという事です。まだまだ国内の貧富の差は大きく、国民の生活の質も十分に得られていないため、中国は発展途中の国家である事にかわりはありません。
エネルギー資源の燃焼効率を上げる事や、クリーン技術に着目していかない限りは、中国の大気汚染問題は一向に改善されませんし、日本に対する大気汚染の被害も年々悪化していくのではないかと思います。
しかし、中国に限らずどこの先進国でも過去に同様の問題を抱えていた事は間違いありません。現在先進国と呼ばれている国々では、それらの問題にいち早く着手していたに過ぎません。長い年月をかけて、ひとつひとつの環境問題を改善してきましたが、中国は後発の経済国になるため、このようなさまざまな環境問題を短期間で改善して、先進国の環境基準を満たしていく事が求められているのです。