大気汚染の原因は日本企業にあるとの主張

このような中国の発展による大気汚染の問題は、世界中で注目されていますが、中国の一部の学者の見解としては、大気汚染の原因は多くの工場や生産拠点をおく日本などの外資系企業にあると主張しています。海外の企業が中国に生産拠点を置いた事で大量の工場やエネルギー消費による排出ガスが出ている事が主な問題だと指摘しているのです。中国内の環境汚染問題の大半がこの外資系企業の工場拠点によるもので、中国は被害者であるので、日本を含む外資企業が工場の環境問題を改善するべきであると主張しているのです。
たしかに、外資系企業の工場拠点の規模から考えると一理あるのではないかと思います。大気汚染の原因のひとつとしてこのような外資系の工場の増加が原因のひとつになっていてもおかしくはありません。しかし、中国に拠点を置いている国の多くは、環境基準を満たした先進国の工場ですので、規制が緩い中国においても重大な大気汚染問題を引き起こす要因の大半が外資系企業の工場であるとは考えられません。中国都心部での主な大気汚染としては、自動車の粗悪なディーゼルエンジンによる排出ガスですので、自動車と石炭を使った工場の燃焼システムを見直すだけでかなり改善されるのではないかと思います。したがって、外資系企業が工場の環境対策を今より強化したとしても根本的な解決には繋がらないのではないかと思います。
国外で起きた問題というのは、自国で対策を講じる事ができず、国交関係にも大きな影響を及ぼすので非常に厄介な問題です。