被害が拡大する前に対策ができなかったのか

中国の大気汚染が何故ここまで進行してしまったのかは、すでに説明してきたとおり言うまでもないでしょう。外資系企業に頼った経済成長のため、政府の着眼点は国内の問題よりも外資系企業や国外のビジネスに向いていたためです。そのため、世界的に大きな批判を浴びるまで十分な対策を講じなかったのでしょう。
日本のメディアやさまざまなインターネット掲示板で議論されているとおり、自動車のガソリンやエンジンの改善、工場の噴煙やクリーンエネルギーに着手して対策をしていれば、日中から常に大気汚染によって霧のように視界が悪く、青空の見えない都市になる事もなかったのではないでしょうか。しかし、中国の経済は常に成長し続けなくては経済が維持できないといわれており、経済成長を続けている今もなお、国民の生活は裕福なものにはなっていません。
そのため、自動車の改良や製造コストを上げても、国民の生活がついて来れなくなる事が懸念されます。また、現在中国で大量に出回っている自動車のエンジンや燃料を改善する事は、国家にとっても国民にとっても大きな痛手となるため、なかなか問題に着目せず生計を重視した政策が、このような重大な問題を生んだのではないでしょうか。
中国は2013年2月に入って、ようやく自動車の排出ガスを規制し、世界の基準にあわせる事を政治決定した様子ですが、この方針の決定はあまりにも遅すぎるのではないかという声も非常に多く寄せられています。